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エコー (トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『エコー』
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロックロックンロールハートランド・ロック
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース トム・ペティ、マイク・キャンベル、リック・ルービン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(スウェーデン[1]、ドイツ[2]
  • 10位(アメリカ[3]
  • 27位(オーストリア[4]
  • 39位(スイス[5]
  • 43位(イギリス[6]、ニュージーランド[7]
  • ゴールドディスク
  • ゴールドRIAA[8]
  • トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ アルバム 年表
    彼女は最高
    (1996年)
    エコー
    (1999年)
    アンソロジー
    (2000年)
    テンプレートを表示

    エコー』(Echo)は、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ1999年に発表した、映画のサウンドトラックを含めれば通算10作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    トム・ペティは本作の制作前に離婚して独身となっており、後年「人生最悪の時期に作ったレコード」「何年も聴き返さなかったけど、ある時、車の中でダナ(ペティの再婚相手)がこのアルバムをかけようとして、俺は拒否したけど、彼女は『聴きましょうよ』と言った。そして聴いてみたら、とても楽しめたよ」と振り返っている[9]。ハウィー・エプスタイン在籍時としては最後のアルバムで、当時エプスタインはヘロイン依存により体調が悪化しており、本作のジャケットのグループ・ショットには、エプスタインの代わりにツアー・メンバーのスコット・サーストン英語版が写っている[9]。また、ペティとリック・ルービンが共同作業を行った最後のアルバムでもある[9][10]

    「アイ・ドント・ウォナ・ファイト」は、ザ・ハートブレイカーズの曲としては初めてマイク・キャンベルがリード・ボーカルを担当し[11]、作曲クレジットもキャンベル単独となっているが、実際にはペティも「I’m a lover lover lover」というワン・フレーズのみ作った[9]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では10位に達し、バンド名義では通算6作目、ペティのソロ・アルバムも含めれば8作目の全米トップ10アルバムとなった[3]。1999年7月には、RIAAによりゴールドディスクの認定を受けた[8]

    第42回グラミー賞では、本作が最優秀ロック・アルバム賞にノミネートされ、収録曲「ルーム・アット・ザ・トップ」が最優秀ロック・ソング賞にノミネートされた[12]。Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「奇妙なことに、たくましいバンド・レコードのように響く一方、ソロ・アルバムの如く感傷的でもある」「悲しみや悔恨に満たされたアルバムだが、詩的にも音楽的にも、無理やり作った感じや自意識過剰な感触はない」と評している[13]Stereogumによる2014年の企画「Tom Petty Albums From Worst To Best」では8位となった[10]

    収録曲

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    特記なき楽曲はトム・ペティ作。

    1. ルーム・アット・ザ・トップ "Room at the Top" – 5:01
    2. カウンティング・オン・ユー "Counting on You" – 4:05
    3. フリー・ガール・ナウ "Free Girl Now" – 3:30
    4. ロンサム・サンダウン "Lonesome Sundown" – 4:32
    5. スウィンギン "Swingin'" – 5:30
    6. アキューズド・オブ・ラヴ "Accused of Love" – 2:45
    7. エコー "Echo" – 6:36
    8. ウォント・ラスト・ロング "Won't Last Long" – 4:22
    9. ビリー・ザ・キッド "Billy the Kid" – 4:08
    10. アイ・ドント・ウォナ・ファイト "I Don't Wanna Fight" (Mike Campbell) – 2:47
    11. ディス・ワンズ・フォー・ミー "This One's for Me" – 2:42
    12. ノー・モア "No More" – 3:15
    13. アバウト・トゥ・ギヴ・アウト "About to Give Out" – 3:12
    14. ライノ・スキン "Rhino Skin" – 3:57
    15. ワン・モア・デイ、ワン・モア・ナイト "One More Day, One More Night" – 5:37

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

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    1. ^ swedishcharts.com - Tom Petty & The Heartbreakers - Echo
    2. ^ Offizielle Deutsche Charts
    3. ^ a b Tom Petty - Awards”. AllMusic. 2016年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月12日閲覧。
    4. ^ Tom Petty & The Heartbreakers - Echo - austriancharts.at
    5. ^ Tom Petty & The Heartbreakers - Echo - hitparade.ch
    6. ^ TOM PETTY AND THE HEARTBREAKERS | Official Charts
    7. ^ charts.org.nz - Tom Petty & The Heartbreakers - Echo
    8. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2023年9月12日閲覧。
    9. ^ a b c d Zollo, Paul. “Tom Petty's 70th Birthday Bash, Part 1: "Echo"”. American Songwriter. 2023年9月12日閲覧。
    10. ^ a b Toth, James Jackson (2014年8月5日). “Tom Petty Albums From Worst To Best”. Stereogum. 2023年9月12日閲覧。
    11. ^ I Don't Wanna Fight by Tom Petty & the Heartbreakers”. Songfacts. 2023年9月12日閲覧。
    12. ^ Tom Petty - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2023年9月12日閲覧。
    13. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Tom Petty & the Heartbreakers, Tom Petty - Echo Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年9月12日閲覧。